小説(?)

自由課奮闘記(仮)
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ここはミッドチルダの本局。

一人の青年が正面口から出てくる。

年の頃は二十歳前後、背は高めでスラリとした体型。

そして黙っていれば美少女と見紛う程の顔をその体に載せている。

制服から察するに彼は高官のようだ。

そんな彼が複雑な面持ちである場所へ向かう。

「ここか……」

時空管理局第三戦闘課

そこが彼──聖勇(ひじりゆう)の所属部隊だ。

勇「今日からここで部隊長とか辞令が出てたが……」

時空管理局第三戦闘課通称『自由課』は真面目な士官には疎んじられてるらしい。

勇「まぁ、上官を足蹴にしたお咎めとしては最高の島流しだな」

この異動、上層部の策略によるものだとは誰も知る由もない。

隊舎に入ると二人の受付嬢がこちらの姿に気づき話しかけてきた。


受付嬢A「どういったご用件ですか?」
勇「本日付で時空管理局第三戦闘課に部隊長として配属された聖勇一等空佐だ。」

受付嬢B「しっ、失礼しました!」

どうやらこの受付嬢、新しい部隊長がこんな若者だとは思っていなかったようで面を食らっている模様。

勇「何か問題でもあったか?」


受付嬢A「いえ、一等空佐が部隊長としていらっしゃるとは聞いていたんですがこんなに私達と年の近い女性がいらっしゃると思っていなかったので」

勇「……俺は男だ」

割と高めの声も相まって女性と勘違いされていたようだ。

受付嬢B「えっ!?」
受付嬢A「男の方なんですか!?」

勇「問題でもあるか?」

受付嬢A、B「問題ありません!!失礼しました!!」

受付嬢達は敬礼した。

勇「部隊長室はどう行けばいい?」

受付嬢A「エレベーターで二階に上がって一番奥にある部屋になります。」

勇「わかった。案内ありがとう」

勇は笑顔で礼を云った。

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