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～沖神～
～君の側に居る権利～
「馬鹿ドＳ野郎ーっ！」
「煩ぇな昆布女」
三年Ｚ組からはいつもの二人の喧嘩する声がする
「おい神楽！」
ピクッ！
「銀八ィ！」
「…ッチ…」
神楽は家族のようにしたう銀八の元に駆け寄る
「俺とまだ話し中だろーが馬鹿女っ…」
苛々を隠しきれないまま
自分の窓側の席に戻ると
後ろの席の
土方 十四朗に
「嫉妬かよ？」
と半笑いの顔で聞かれる
「黙りやがれ糞野郎」
静かに冷めた声で答える
「んだとテメッ…」
喧嘩に発展しそうになった瞬間に声がかかる
「コラコラお前等！
朝から喧嘩なんぞするな！今お妙さんと朝の挨拶をしようと…ギャフッ！」
「誰が糞ゴリラに用があると？…私が用があるのは新ちゃんだけです」
「姉上…近藤さん白目剥いてますから！」
ガタンッ！
ビクッ…
「すいやせん…近藤さん授業サボらせて頂きやす」
静かに俯きつつ教室を出て行く沖田
「オイ！…なんだ？アイツうんこ貯まってんのか？」
「「黙れゴリラ」」
全員の声が重なる中
「…何アルか？アイツ」
出て行く沖田を見詰める
ひとつの視線は神楽のもの
「…ハァー…」
屋上で深い溜め息をつく
神楽は何をしたいんだ？
俺は何をしてぇんだ？
全部解んねーよ…
もうひとつ溜め息をしようとした瞬間…
バンッ！
「オィィ！バカサドォ！」
神楽が入って来た
「…は？なんで…」
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