1/6ページ目 MAD LOVE-狂気の愛- 「‥ねぇ、美鈴‥?」 理香が私に静かに近寄ってくる。 その目は、普段の理香とは掛け離れていて、暗く濁って、虚ろになっている。 手元には太く大きな新聞紙。しかし‥覗いていた。‥ギラギラ光った‥‥紅いのがついてる‥なにかナ‥アレ‥ナニ‥?‥あぁ、言いたくもない!! おそらく、真っ赤な‥お‥斧‥!!! そして口元には‥微かな笑み。 学校の帰り道‥‥暗く、ジメジメした路地裏の行き止まりに、閉じ込められた私は、‥親友の理香に‥恐れを抱いていた。‥なんで?親友じゃない。 でも‥、これは本当に‥理香? ‥‥。 今日の学校の帰り−、また、私の幼なじみの啓太の話をしただけなのに‥、 そうだ、そこから、狂いだした。 なんで? なんでそこからって分かるの‥? あのあとはいつもの理香だったよ。 ねぇ、私、‥なんで? 私の、真っ白になった脳内が、どんどん闇に染まり、混乱していく‥。 「美鈴‥私、あなたにチャンス‥あげたよね?」 ジリジリと理香が近寄ってくる‥。 それでハッとした。 そういえばこの前‥、理香、私がいつものように、啓太の話をすると、何故か目線をそらした。 私が、気になって無理に目線を合わせると、その目は冷徹さで満たされていて。 静かにこう言った。 「私は、チャンスを与えているんだよ‥?」 でも、私はいつも明るい理香が、冗談で言ってると思って笑い飛ばしてた。 あれは‥もしかして‥。 「気づくの遅すぎ。」 理香は笑い飛ばすような声ではなく、むしろ鋭い冷酷さを含んだ声で言った。 「理香は‥啓太のこと‥」 私が‥一番口から言いたくない言葉を、理香はすんなりと言った。 「好き‥って言いたいんでしょ?」 理香はふふふ‥っと微笑んだ。 いつもの子供っぽい理香とは違う‥違いすぎる‥‥偽物の理香。 「そう。その通り。私は啓太の事が好きだよ。でも美鈴は啓太を奪おうとしたよね?」 「まっ‥、まさか、私、奪うつもりなんて」 「じゃあなんでいつも啓太の話しか、しないの?」 「そっ‥それは‥おっおさ」 「幼なじみだから、‥だよね?私分かるよ、そんなの、真っ赤な「嘘」だって。」 「えっ‥!!ま、まさ」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |