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MAD LOVE-狂気の愛-(小説)※グロ表現有
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MAD LOVE-狂気の愛-


「‥ねぇ、美鈴‥?」
理香が私に静かに近寄ってくる。
その目は、普段の理香とは掛け離れていて、暗く濁って、虚ろになっている。
手元には太く大きな新聞紙。しかし‥覗いていた。‥ギラギラ光った‥‥紅いのがついてる‥なにかナ‥アレ‥ナニ‥?‥あぁ、言いたくもない!!
おそらく、真っ赤な‥お‥斧‥!!!

そして口元には‥微かな笑み。

学校の帰り道‥‥暗く、ジメジメした路地裏の行き止まりに、閉じ込められた私は、‥親友の理香に‥恐れを抱いていた。‥なんで?親友じゃない。
でも‥、これは本当に‥理香?

‥‥。
今日の学校の帰り−、また、私の幼なじみの啓太の話をしただけなのに‥、
そうだ、そこから、狂いだした。

なんで?

なんでそこからって分かるの‥?

あのあとはいつもの理香だったよ。

ねぇ、私、‥なんで?

私の、真っ白になった脳内が、どんどん闇に染まり、混乱していく‥。

「美鈴‥私、あなたにチャンス‥あげたよね?」
ジリジリと理香が近寄ってくる‥。
それでハッとした。

そういえばこの前‥、理香、私がいつものように、啓太の話をすると、何故か目線をそらした。
私が、気になって無理に目線を合わせると、その目は冷徹さで満たされていて。
静かにこう言った。
「私は、チャンスを与えているんだよ‥?」

でも、私はいつも明るい理香が、冗談で言ってると思って笑い飛ばしてた。

あれは‥もしかして‥。

「気づくの遅すぎ。」

理香は笑い飛ばすような声ではなく、むしろ鋭い冷酷さを含んだ声で言った。

「理香は‥啓太のこと‥」
私が‥一番口から言いたくない言葉を、理香はすんなりと言った。

「好き‥って言いたいんでしょ?」

理香はふふふ‥っと微笑んだ。
いつもの子供っぽい理香とは違う‥違いすぎる‥‥偽物の理香。

「そう。その通り。私は啓太の事が好きだよ。でも美鈴は啓太を奪おうとしたよね?」

「まっ‥、まさか、私、奪うつもりなんて」
「じゃあなんでいつも啓太の話しか、しないの?」
「そっ‥それは‥おっおさ」
「幼なじみだから、‥だよね?私分かるよ、そんなの、真っ赤な「嘘」だって。」
「えっ‥!!ま、まさ」

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