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Instinct(本能)
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今日は休日。


サスケと一緒にうちはの敷地内を散策しな


今日は休日。


サスケと一緒にうちはの敷地内を散策しながら買い物へと向かっていた。


「商店街に神社に…
へェ‥、こん中ってさ、色々あったんだな‥」

「…ああ、一応な。」


「警備隊に…、診療所…町まで出なくったって生活出来たんだな。ふーん。」


イタチが起こした事件以来、サスケの他に
誰もいなくなって
建物だけが時を止めたまんまみてーに残されていた。

「そうだ、此処に要があったんだったか‥」

思い出したようにサスケが呟く。
どうやら
まだ使用出来るモンを調達したいらしい。

きっと、包帯とか
そーいったモンだろうと思い、錆びれて重くなった扉を開けるサスケの後ろについてった。


ホコリの被った椅子が並べられた待ち合い室の奥に診察室があった。
サスケは平然として診察室の扉を開け
棚へと進みガサゴソと物を探していた。

「うへェ〜、すンげーホコリ‥。窓開けて空気入れ替えた方がいいかも!」

固い鍵が掛けられた窓へ行き、ガラガラと窓を開く。

それだけで気分が、ちっと違う気がしたんだけど、何かさ衛生的な場所がこんなんじゃカワイソーな気がしちまってさ。

「ついでに、ちょっくらホコリ退治でもしとこーかなァ〜‥」

「大変だから止めとけ。」


「へへ〜、ヘーキヘーキ!サスケが探しモンしてる間に終わらせるってばよっ、…多重影分身の術ッ!!」


印を組みたくさんのオレが……

「…なっ!」


「ぐォオオーーッ!、お、おしくらまんじゅー状態だってばよ!」

千人のオレが…… オレが…‥ぎゅうぎゅう詰めになって‥


「馬鹿ッ!早く消せっ」

「わ、…わかった!
うりゃあッ!!」

両手を何とか合わせ印を結び直し
術を解いて今度は程よくな人数でホコリ退治に挑んだ。




掃除用具を取り出して、パタパタ‥
ぞーきんで拭き掃除。

「なかなか手際が、いいじゃねーか。」


「ま!やるときゃキチッとやんのがオレ様流だかんなッ!」


「フン、ただ単に落書き消しで馴れてるからじゃねーのかよ?」


「……何ィ!!てめー!サスケェ!人の無料奉仕をそんな風に言って、さては喧嘩でも売ろーてかッ!」
頭に来たオレはやってられっかってなって影分身の術を解いた。


「…無料奉仕、ね。」


ニヤリと笑うサスケが白い布切れを取り出しオレの胸に差し付ける。

「何だってばよ‥コレ。」

不思議に思い両手に取り広げると
それは看護士さんのナース服で…‥


「……それ着て俺にも無料奉仕とやらをしろ。」

「へ?……なんで?」


「つべこべ言うな、早く着ろ。」

何、威張ってんだ
こいつ‥と眉を顰も突き返す。


「こんなモン!サスケが着ればいいだろ!!」

「お前が着る事に意義がある…。」


「なんで?」

「何でもクソもあるかよ。俺が好きなら着ろ…」

何度、突き返しても無駄でサスケは、しつこく着ろと強要する。

そーやって
拒んでたけどキリねーし『おいろけの術』とかヘーキでやっちまう勢いあるオレは、サスケが喜ぶなら‥と軽いノリで診察台を区切るカーテンを閉めて、そん中でナース服に着替えた。


「……コレで、…いいんか?」


カーテンを開け
白くてスースー短い服に看護帽を被った姿をサスケに披露。
アイツは気に召したよーでニヤニヤしながらオレを見ていた。


「…ああ、…それでいい。」


「なァ、オレが看護士さんなら…サスケは患者さんだよな!
へへっ、注射しちゃうぞッ!」


冗談で片目をパチリ瞑り人差し指を立て少しサスケへと前のめる。


「馬鹿言え、俺は医者だぜ?」


棚から白衣を取り出し身に纏い聴診器を首にかけ、サスケはあくまでもオレよか上の立場を主張した格好を見せつけた。


「へー以外と似合うじゃん!
そーだッ!、メガネかけたら、もっとソレっぽいかもっ!」


確か受け付けに何だかメガネがあったなと思い出し、ポンと拳作った手を手ひら上で叩いて、受け付け場に行く。引き出しを開けガサゴソ……
やっぱあったと
多分見本か何かのメガネだと思うソレを持ち出しサスケにかけてやる。


「おーッ!!似合う似合う、今にも絶望したァー!!とか言うくらい似合うってばよっ」


「そうか、だが…お前程じゃねーぜ。」

フフンと笑うサスケの手が短いスカートから覗くオレの膝上をなでる

「…ぁ…っ…コラ!手は、お膝だってーの!」

キッと睨みサスケの手を取り払う。

「…お前の‥膝で正解だ。」


「ブッブーッ!!!ちげーよ、バーカっ!!」


まったく油断もスキもありゃしねー‥。


「イタズラすっと…コレ、かけちまうぜ?」

さっき受け付けの引き出しで見つけて持ち出して来た手錠をポケットから取り出してへへッと得意げに。


「お前‥そんなモン何処っから持って来た?」

アッチと指差し教えてやる。オレはサスケと違って素直な主人公様だかんな。


「警備隊だった奴の忘れ物かもな。だとしたらソレはうちはである俺が補完しねェと‥」

ホラと手を差し出すサスケの手をパシッと叩きアッカンベーをしてやった。

「オレが見つけたんだ、誰が渡すかよ!?」


初めて手にした手錠をクルクル指で回してサスケに自慢するよーにニヤリ。


「…てめー、医師に立てつく気かよ‥」

すっかりお医者気分なサスケ。
何だかノリノリなんが楽しい。


〜ごっこ、なんて
ガキの頃やんなかったと思われるサスケ。

その反動な年頃なんかもな…。うんうん。

仕方ねー‥オレもノってやらァ!


「先生がコレをするってんなら……、いいってばよ。」


縄抜けはできっけど、手錠抜けはできねーだろな。
両手を奪っちまえば
さっきみてーなコトもできねー‥コレって
もしかしてサスケをイジメるチャンスかも!
考えただけでワクワクする。


「…分かった。俺がする。」


「そんじゃ、両手だしてもらおっかな〜。」


ワクワクワクワク、どんなイジワルしよっかなァ〜、「あーんして」ってのどチンコをグイってやったら、やっぱゲッてなったりな顔すんだよな?

それか、コチョコチョの刑とかってくすぐんのも面白いかも!

あッ!
顔に落書きとかも
面白そー!!

そんなコト考えながらワクワクワクワク‥


両手を出すサスケの手首目指して振り翳す。
「…ナルト、今‥空
に丸い円盤みたいな形があったが……何だ、アレは?」

「ま!まじか!もしかしてもしかしたらUFOかも!」

手を止め窓から空を見るサスケに釣られて空を見、丸い物体を探す。手錠を机の上に放り手をついて


「ドコだよ!」


「あの木の丁度、天辺の方でへんな飛び方してるの、見えねーか?」

「アレか?見えねーじゃん!ドコ、ドコだドコ――!!なんでサスケには見えんだよ!」


「お前、本当に信じてねーんだろ?」


「何を?」


「宇宙人の存在だ…」



サスケが宇宙人を信じてるなんて……
意外だった。


「信じてる!信じてるってば!」


「いや、信じてねーよ。だから見えないんだろ?」


「どーすりゃ見えんだよォオオー!!クソーー!!」

頭をかきむしって悔しがってと、サスケが「合掌して目を閉じ、強く念じろ‥」と言った。オレは疑うコトなくUFOが見えるサスケの言う通りに両手を合わせ目を閉じ、空へと念じた。


手錠のコトなど忘れて……





カチャ‥…


金属の音が響く
手首に冷たい鉄の感覚………


「見えたかよ、未確認飛行物体は……」


「…見えねーってばよ。」


「そうか、そりゃそうだろな。……そんな物、存在する訳ねーしな。」


「それよか、コレなんだよ?」


手錠を掛けられた両手を拳作ってサスケに問う。


「…見ての通り手錠だ」

「んなの、わかってンだよ! そーじゃなくて何でオレが!!
オメーがするって約束だったろがッ!!!」


ニヤリと笑うサスケがオレの肩を強くと押す。

足場が崩れ背面にある診察椅子へと尻餅を着く。

「何すんだ!!てめー‥」

対面の背凭れの着いた椅子にと悠然として腰を降ろすサスケ。


「俺がする…と、言っただろ?」

手錠の鎖を指クイと引きオレを覗き見するよーな目付きをした。


「そーじゃねーだろ!!
意味はき違えんな!?
それにUFOはどーしたんだってーの!」


「信じたのか?」


「当たり前だ!!」


「…フッ、気安く他人を信用するな。仮にも忍だろ?」


「騙したんか…。」

怒りがフツフツと沸き上がる……


「お前は容易く人を信じやすい。だから教えてやったんだぜ?
俺は先生だからな…」

「ふっざけんなテメー!!、早く、コレ何とかしろ!!」


「看護士として、テストをする。それに合格したら、外してやるよ…」


頬を撫でる指が顎へと流れると軽く持ち上げられ、唇を奪われる。

「……ん…っ、‥んぅ…‥」


無理矢理と舌を捻り込み口ん中に滑り入ったサスケの舌……


騙されたのが悔しくて、いっそ噛みきっちまおうかなんて考えながら、サスケの舌に軽く歯を食い立てた。



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